ポテンザRE01Rはスゴイ!

このホームページは雑誌「レブスピード10月号」で「豊富な経験からくる解説と分かりやすい内容」と絶賛されています!

ポテンザRE01Rは、僕らの期待を裏切らなかった。
ブリヂストンF1テクノロジーのBSの名に恥じない、現段階で最高のストリートラジアルを出してきたか?!


2004年7月、ついに「ハイグリップラジアルタイヤNO1」
アドバンネオバの後塵を長らく拝してきた、ブリヂストンポテンザRE01R。


 車両スイッチから1年、やっとセッティングが決まり、車のクセに慣れました。
なので今シーズンは、イベント参加をメインの活動としています。

 
ランニングコストを押さえながら、モータースポーツをするには、ノーマルのラジアルタイヤでするのが一番!


 今年、出ているイベントは、「ノーマルタイヤ」のみ走行可(=セミレーシングタイヤ禁止)ノイベントです。
そのイベントに雑誌の取材が来ることになりました。モータスポーツ誌では老舗の「PD(プレイドライブ)です。

雑誌に載るために、ここは一発勝負に出よう!
表彰台のテッペン狙って、NEWタイヤを投入することにしまた。
そうです、ブリヂストンポテンザRE01Rを買っちゃいました。

 「勝負に出た」と言いましたが、プライベーターにとって実績の分からない、新製品を即投入するのはリスクがあるんです。
だって、「大枚はたいて買ったのにタイムが落ちた!」になったら、目も当てられないじゃないですか。
実は、これってよくある話なんです。(涙)

ブリヂストンさん!裏切らないでね・・・・・・・・。

●外観チェック

 タイヤが手元に来るとまずすることは、タイヤの製造月日を確認です。
(1St Stageのコンテンツを読んでいただいている方々は、「タイヤは生もの」ってことを知ってくれていますね。)

  ブリヂストンポテンザRE01Rの刻印を、早速確認をしてみる見てみると、「CDD2604」とあります。
このブリヂストンポテンザRE01Rが製造されたのは2004年の26週です。
ということは、2004年6月20日の週に製造されたブリヂストンポテンザRE01Rと言うことになります。

ちなみに、ブリヂストンポテンザRE01Rの発売日は2004年7月1日だから、このタイヤは限りなく初期ロットいうこがわかります。


●特徴的な、ラウンドショルダー

 実は、ラウンドショルダーはセミレーシングタイヤの世界で、4年前から定番化しているデザインです。はじめて採用したのは、アドバンA048でした。

街乗りラジアルでラウンドショルダー初採用したのが、ブリヂストンポテンザRE01Rということはちょっと皮肉かもしれません。(横浜ゴムどうしちゃったのかな?)

ラウンドショルダーは、タイヤの両端が角張っていないので、幾つかの特徴があります。
  • 高グリップの割に流れ出しがスムーズになる。
  • ドリフト中に、変な引っ掛かりがなくなる。
  • 流れ出すと止まらなくなる傾向がある。


●溝が無い
 ラウンドした部分は、全くと言っていいほど溝が無い!

溝が無いってことは、コーナリング中のグリップ力が増していると考えられます。
タイヤのブロックのヨレがなくなるので、操作性が安定するメリットもあります。

ここから、ブリヂストンポテンザRE01Rの性格として、
  
  • コーナリング速度が、上がる。
  • 流れ出しがスムーズ。
  • 操縦性が良い。
ことが考えられます

●でかいブロック・太い溝

表面を見てみると、まず目に飛び込んでくるのが、中心のブロックが太い。

ブロックを太くするのは、グリップを稼ぐための常套手段です。
その代わり、雨の排水性が落ちます。

ネオバを初めて見たときも「太いな」と思ったものだけれども、それ以上に太い。
セミレーシングタイヤみたいな感じだね。性能をドライに振っているのが分かる。

ブリヂストンポテンザRE01Rの方がブリヂストンポテンザRE01に比べ溝の数が減っているようだ。
溝の数が減っている分、一つ一つの溝がより太くなっている気がする。

ブリヂストンポテンザRE01Rは縦方向のグリップに標準を合わせているってことですね。


●ゴムの硬さは・・・・

 タイヤのグリップ力を予測る方法として、ゴムの柔らかさがあります。
 やり方は、手でツンツンと突っつくことです。

 とっても、原始的なのです。
でも、タイヤの銘柄によって突っついた時に指に伝わる感触が全然違います。

今回は、柔らかさの違いが目で見て分かるように、ちょっとした小道具を使いました。
指の感触を表現するのは、とっても難しいので・・・・・。どうでしょうか?

 
第一印象は、「柔らかいゴム」。
 粘り気のあるゴム。


 比較として、4部山のブリヂストンポテンザRE01を用意しました。
上の写真と比べてみてください。金具のめり込み具合が全然違うのが分かりますか?

 強烈なグリップをしてくれそうな、予感!


 アドバンネオバが新発売のとき、同じようにブリヂストンポテンザRE01と「突っつき比べ」をした時のことを、思い出しました。
ブリヂストンポテンザRE01Rは、アドバンネオバと比べても、柔らかいです。

アドバンネオバよりも、グリップしそうな感じだ!
 
 セミレーシングタイヤのブリヂストンポテンザRE55のコンパウンドを採用したらしいという噂もまんざらではないようです。

「RE55のコンパウンドを採用した」ということは、タイヤの減りの速さが心配になってきてしまします。
今のセミレーシングタイヤは、減りが超早い。ジムカーナ走行を20本も走れば、1本4万のタイヤが坊主になってしまう。
その代わり強烈なグリップ

こんなに柔らかいと、すぐに減っちゃうんじゃないのかな?
街乗りラジアルが1万キロで無くなる様じゃ、困るぞ!


ブリヂストンポテンザRE01Rを組んでもらったショップのコメント


 メンテナンスをお願いしているショップに、忙しい中、無理を言ってって組んでもらいました。
 だって、明日がイベント本番なんだもの・・・・・。

 組んでもらったショップは、全日本ラリーに参戦している有名なショップです。
(この前の、WRC Rally Japanにも参戦していました。)
 ジムカーナにも積極的で、全日本・地区戦クラスの選手を数多くサポートしているショップです。
近所なんでチョコチョコ顔出させてもらっています。


 今回は、違いが分かるように、アドバンネオバを組んだホイールをばらして、ブリヂストンポテンザ01Rを組んでもらうことにしました。

作業完了後、メカの方から声をかけられました。
メカ「このタイヤ、ブリヂストンポテンザ01Rだね。今月出たタイヤだね。」
僕 「そうなんです。明日、本番なんで勝負にでました。(笑)
ブリヂストンポテンザ01Rの噂って聞いてますか?」

メカ「今日、初めて組んだ、だから聞いてないね。」

僕 「そうですか。組んだ感じはどうでしたか?このネオバと比べ違いありましたか?」

メカ「そうだね、サイドウォールがネオバよりも柔らかかったね。

僕 「え、そうなんですか?ブリヂストンポテンザ01Rの方がネオバよりグリップするって思ってるんで。(サイドウォールが)Sタイヤみたいに硬いかと思ってました。」

メカ「ショルダーが柔らかいからといって、グリップが無いってことにはならないから・・・・・。
コンパウンドとか、ワイヤーの組み方色々なので(グリップは)決まるから。(サイドウォールの)硬さは関係ないよ。」

プロのメカニックのコメントは、ブリヂストンポテンザ01Rに注ぎこまれている、BSのF1テクノロジーを解く鍵になっているかもしれません。



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