構造変更検査に特有の検査があります！

　構造変更車検の場合、継続車検の検査順序とは全く違いました。ユーザー車検での継続車検に慣れていると戸惑うことでしょう。さらに同じ車検場でも検査官やタイミングによって検査順序は千差万別のようです。
　
　前の検査官の指示内容とことごとく違うので、戸惑っちゃいました。まぁ〜、深く考えずに指示されたとおりにするのが正解のようです。　

■前回のユーザー車検では、良い経験をしました。
　検査官の心象が悪かったらしく、無意味に車高検査をしてもらいました。（詳しくは継続車検編を見てくださいね。）

　今回は同じ失敗をしないために検査官対応には注意を払いました。受け答えは信を持って、挨拶やねぎらいの言葉なんか出れば、言うこと無しだと思います。

■運転席と助手席の窓は全開した方が良い。
　検査官の指示するライト類、ウインカー、ホーンの動作の声は、周囲の騒音や早口で聞き取りにくいことがあります。

　また、ホイールナットを小さいハンマーで叩く検査があるのでナットを露出させておく必要があります。ホールキャップ等ホイールナットを覆っているものは事前に外しておいてください。


　構造変更検査のためのライン検査は、継続車検の時に使った検査ラインと同じく、基本的にセルフサービス方式です。各検査ブロックで項目は自分自身で操作を行います。指示は各検査項目の電光表示板に出ますので、見落とさないようにしてください。

　検査官の指示を聞き漏らさないように、操作に集中してください！
　

　検査官が前の車を検査している間に、自分の車の検査してもらう準備をしておいてください。具体的には、ボンネット開けて、ライト＆ハザードをいつでも点灯できるようにして検査官が来るのを待ちます。

　自分の順番になったら、「おはとうございま〜す。よろしくお願いします。」と挨拶し、検査官に書類を手渡しながら検査項目を検査官に報告します。今回は「２名乗車を５名乗車に戻す構造変更とナンバーを練馬にします。」と伝えました。

こんな会話をしながらも、検査官は車のチェックをしていますので、OKが出たらボンネットを素早く閉め運転席に戻ります。

運転席に戻ったら検査官の指示に従いウインカー右左、ヘッドライトハイ＆ロー、クラクションをタイミング良く操作します。

次に、検査官は車内を覗き込んで、ハンドル、シフトレバー、後部座席確認等々を検査します。

　後ろに回ってバックランプ、ブレーキランプ、スモールランプ、ハザード・ウインカーと矢継ぎ早に指示が来て外観検査終了。この間は、かかっても３分程度です。とにかく確実な行動が求められます。

　今回も車高調ショック、キャンバー調整式ピロアッパー、タワーバーが付いていましたが全く問題無し。用紙に検査合格のハンコを押してもらい、非常に丁寧に次の指示をしてくれました。

　検査官「構造変更ということなので、車重・車高・ライト・スピード検査・排ガス検査をしますので４番レーンに並んでください。」
（ん？受付窓口では、６番と言われたけどな？？？まっ、いいや。）

　構造変更のための検査項目が今回のユーザー車検の中で一番のクライマックスです。

　継続車検とは違って、あの懐かしの４番レーンへ。「ここは、特別？検査するレーンなんだな・・・。」

　再検査に引っかかる部分は無いはずなので順番を待っていると、さっきの検査官が、構造変更担当の検査官に申し送りをしてくれています。（なんて、いい人なんだ！）


　まず初めにすることは、構造変更担当の検査官に、検査の内容を伝えます。
（通常は検査ラインに入る前にインターホンで検査内容を説明します）

検査官「構造変更だって？」
1st−Stage「２名乗車を５名乗車に戻します。よろしくお願いします。」
　　検査用紙を手渡します。
検査官「ブレーキ検査の後、指示に従ってください。」


■サイドスリップ検査
　ユーザー車検の継続検査と同じく、測定器の前を通り過ぎるだけです。


■ブレーキ検査
　コツについては、ユーザー車検継続車検編で書いたとおりなのでここでは、省略しちゃいます。
　

■乗車定員・車重・車高確認
　検査官の案内に従って前軸重量・後軸重量を測定しました。


　前輪を量りの上に載せ車から降ります。電光掲示板出た測定結果は：７９０Ｋｇでした。同様に後軸を測定すると：５００Ｋｇでした。検査官が赤ペンで、測定結果を記入してくれます。


　ランサーエボリューショントミマキエディションＲＳのノーマル車の車両重量は１２６０キロ（カタログ値）なので、構造変更後の車両重量はカタログ値プラス３０キロということになります。
　これは、後付でエアコンを装着していることで約２５キロ増、ガソリン満タンで約５５キロ増であることを考えると、軽量化の努力によりマイナス５０キロの成果が出ていることが分かりました。


その後、事情聴取？を幾つか受けました。
検査官「何人乗るの」
1st−Stage「５人です。」
検査官は書類に２７５Ｋｇと記入。大人１名あたり、５５ｋｇ換算するということです。
検査官「ガソリンは満タンかな？」
1st−Stage「超満タンですです。」


検査官「メーター大丈夫」
1st−Stage「もちろんです。（？）」←このときは、ガソリンのメータのことと思い込んでいました。（実は、スピードメーターのことだったのです！）


検査官「車高はどうするの？」
1st−Stage「一応測ってください。」
検査官「そう？じゃぁ、前に進んで。」
今回、車高測定は自分で申告しちゃいました。「変更ありません」って答えておけば良かったとちょっと後悔。


検査官の作業はは車高測定あまりにも手際が良いので、じっくり確認する間もありませんでした。唯一、車高測定はドライバーが乗った状態でするんだという事が分かりました。









　ランサーエボリューショントミマキエディションＲＳのノーマル車の全高は１４１５ミリ（カタログ値）なので、構造変更後の全高はカタログ値マイナス１５ミリということになります。もっと低くても良かったなあ。
　
検査官から検査結果を受け取り、この後排ガス・ヘッドライトの検査をするために隣のレーンに行くよう指示を受けました。


これで、実質的な構造変更の検査は終りです。あとは、継続車検同じ検査項目をこなすだけとなりました。

　残るは、継続車検と同様の検査を淡々とこなすだけ。これは余裕です。ここでは、簡単に順番をご説明します。詳しく知りたい方は、「ユーザー車検継続検査編」をご覧下さい。


■排気ガス検査
　車から降り、マフラーの中に60センチ程の排ガスセンサーを入れます。
車検対応のマフラーなので問題なく合格と思いつつ、検査結果が出るまで、暫く間がありハラハラ。無事ＯＫでした。


■ヘッドライト検査
　事前にテスター屋で調整してもらったから、一発ＯＫでした。
車から降り、自動車検査票に検査記録を記録して下回り検査をしてもらうために隣のレーンへ向かいます。

あれ？スピード検査してないな？？？。でも、いいや・・・・。


■レーン移動でちょっとした失敗
前が外観検査で空いていたから、先にライン入ろうとしたところ
検査官「そこの車！止まりなさい！順番守れ！」
1st−Stage「外観検査は終わっています。」
検査官「順番だよ、戻りなさい！」かなり厳しい口調。
おとなしく戻ると。
検査官「順番を守らなきゃ、抜かされた人が怒るだろ。」と更に駄目押し。


暫くして、さっきの「いい人」外観検査官が車に寄って来て・・・。
いい人検査官「どーしたの？」
1st−Stage「割り込んじゃだめだって言われました。」
いい人検査官「順番守ってくださいね。何で並びなおしているの？」

　この検査官の指示は、構変検査の後は６番の自動検査ラインに行くように言われてたのです。
1st−Stage「さっきの検査官に、下回りは２番でするように言われました。」
1st−Stage「ところでスピードしなかったけれど良いんですか？」
いい人検査官「（１号様式見て）ほら、見てここに確認印押しているでしょ。検査官の判断でスピード検査は必要ないと判断したんだよ、エアロパーツ装着している車の場合、パーツが装置に当たり傷つくことがあるので、不要と判断したんです。」
1st−Stage「へぇ〜、そうなんですか。」

ラッキーなんだけれど、せっかく、テスター屋でスピードメーター検査したのに・・。


■下回り検査
事前にマイクにて検査項目と、車の特徴を伝え検査場所へ行きます。継続検査で使った自動検査レーンのように車体を揺らすような事は無く検査官が淡々とチェックしているのが、モニターの様子からわかりました。


■合否判定
担当の検査官が検査結果とその他必要書類を全て確認し合否の判定印を押します。構造変更変と名義変更する旨伝え、書類と検査結果を確認してもらいます。

これでメデタク構造変更検査終了です。