■どんなバルブを使うのか？

　クランク内の内圧を抜くだけだったら、１wayバルブで十分です。でも、１wayバルブだとクランク内圧を抜き続けるだけになります。クランク内の内圧を抜き過ぎると、負圧になり過ぎることで、かえってエンジン内の抵抗になってしまうんじゃないの？？

　 内圧をいっぱい抜いて、少しづつ戻すことのできる2wayバルブが良さそうだな・・・・。

　まずは、 市販品をチェックしてみることにしました。（でも、良く分かりませんでした・・・。）
そこで、クランク内圧コントロールバルブを付けているバイク乗りの同僚に聞いてみたところ「市販品のクランク内圧コントロールバルブは２Wayバルブの機能を持っている」とのこと。わざわざ、実物を会社に持ってきてくれました。なるほど、軽く振っただけでカタカタバルブが動く音がします。さらに興味深い情報として、「１wayバルブを流用しているというバイク乗りの友人は、１wayバルブと市販品のクランク内圧コントロールバルブとの性能差は感じられないと言っている」ではないですか！

どっちが本当なの？？？？　
これは、実際試すしかないね・・・。
ということで１wayバルブ、２wayバルブの両方を用意することにしました。

　1Wayバルブは、バイクのりの同僚からの情報どおり純正部品を流用します。純正品なので全国のディーラーで買うことができます。でも、ディーラーが店で在庫しているような品物ではないので、必ず取り寄せになります。時間の余裕を持って注文して下さいね。

　とっても、困ったのが2wayバルブが見つからなかったことです。鑑賞魚用のバルブ、エアツール用バルブ、工業用エアバルブ、純正部品流用とネットで調べたり、ホームセンターに出向き調べまくりましたが、なかなか良いものが見つかりませんでした・・・。（涙）ホントこれには、参りました。くじけそうです。

■クランク内圧コントロールバルブチューンに必要なもの

　使う道具は、ホームセンターで手に入れられるものでばかりです。（一部を除く）

■　1Wayバルブ（日産純正品）

■　2Wayバルブ（1st−Stageオリジナル）

■　耐熱・耐油ホース（１ｍあれば十分）

■　タイラップ（4本）

■　ハサミもしくはカッター　

　クランク内圧コントロールバルブはエンジンルーム内で使うため、高熱のエンジンルームとエンジンオイルという過酷な状況に耐えるものでないとまずいです。ホースには、耐油性と耐熱性が必要です。

　変なホースを使うと、最悪ホースから漏れたオイルがエンジンルームの熱で燃えてしまうなんてことになってしまします。

　普通ならば、耐油ホースを使うことになるのですが、ホース全体が黒いのが唯ーの欠点なのです。ホースの中身が見えないので、ブローバイのオイルの吐き出し量を知ることができないのです。

　ブローバイオイルは、エンジンコンデイションを計るバロメーターとなるので、できることららば簡単にチェックできるようにしたいところです。

　そこで、1st−Stageが利用したのは、燃量用のシリコンホースです。ピンク色した半透明で、ホースの内身がバッチリ見えます。

　実は、このホースにも欠点がありました。（ちきしょー！）耐熱温度がは70℃までしかないことです。実際エンジンルームに付けて実験したところろ、プヨプヨにやわらかくなってしまいました。真夏の全開走行に使うには不安です。

　ホースを付けるため、下記の径確認をしておいてください。

１．エンジンから出ているブローバイパイプの外径

２．ホースの内径

３．クランク内圧コントロールバルブの外径

場合によっては、２種類のホースを用意しなくてはならないことがあります。

■クランク内圧コントロールバルブの方向を確認

　クランク内圧コントロールバルブに息を吹き入れて空気の出る向きを確認します。吹き込んだ息がたくさん出る方向をしっかりとマーキングしておいくと間違えが防げます。

　簡単な作業ですがとっても重要です。バルブの向きを間違えると、エンジンの内圧を抜くどころか、逆に内圧を増やすことになってしまったら元も子もありませんね。

■クランク内圧コントロールバルブにホースを取付ける

　クランク内圧コントロールバルブの両側にホースを取付ける作業をします。

　ホースの内径とバルブの外径が同じならば、作業は楽勝です。ホースをぎゅっとバルブに押し込めば、「スポッ」と入ってしまいます。

　面倒なのはホースの内径よりバルブの外径が大きいときです。1ミリの違いはかなり苦労しました。

１．ホースをお湯に浸し暖めてから押し込みます。

　お湯でホースを温め拡がりやすくします。お湯は熱ければ熱いほど効果は高いです。火傷に注意してください。

２．ママレモンなどの台所洗剤の原液をホースとバルブに付け滑りを良くします。

　ホースとバルブの滑りを良くして押し込んでしまいます。

　こう書くと簡単そうになってしまいますが、実際やっると押し込む指が痛くなるほどの力が必要になります。親指の爪が深爪したように痛むのです。

　ホースとクランク内圧バルブのサイズが合わない場合、この作業を覚悟してくださいね。頑張れ！

　バルブにホースが付いたら、タイラップでしっかりと固定してください。タイラップはなるべく太いものが良いでしょう。

■ クランク内圧コントロールバルブを車に取付けます

　エンジンから出るブローバイパイプとサクションへ戻るパイプに割り込ませるように取付けます。

　（ランサーエボリューション４〜６では、エンジン右側からサクションパイプに向かって出ているパイプの間に取付けます。）

　ホースとバルブは、外れないようにタイラップで固定して取付け完了です。

　ホースの内径とバルブの外径が合うと、お湯に先ほどのような面倒な作業が無くポン付け状態です。ホースにお湯を浸したり、ママレモンを付けたりという面倒な作業が必要なくなります。

　取付け方はとっても簡単なのは、分かっていただけたと思います。「じゃー、効果はどうなんどよ？」というのが一番気になるところですよね。

　1st-stsgeブログ「熱血！チューニングカー親父」では、１wayバルブと２Wayバルブの比較を「都内街乗り⇒高速⇒峠⇒全開ジムカーナ」のインプレッションで詳しく紹介しています！！