オリフィス交換で簡単ブーストアップ!

このホームページは雑誌「レブスピード10月号」で「豊富な経験からくる解説と分かりやすい内容」と絶賛されています!

「オリフィスを交換するとブーストアップする。」特に、「ランサーエボリューションは進化する度にハイブースト対応になっている。」と言うことを聞いたことがあったので、ECU交換を機に本当かどうかを試すことにしました。結果は、「オリフィスを交換すると簡単にブースタが上がります!!!!」ブーストコントローラーなんて必要ありません!

 なかなか狙ったブースト圧にならず遠回りしましたが、その甲斐あって面白いデータが取れました。この方法は最悪エンジンブローになるリスクはありますが、電子的に調整するブーストコントローラーより、構造がシンプルで超安上がりです。

車種 ブースト圧 インプレッション
ランサーエボリューション5RS用 1.2k 通常のブースト圧
ランサーエボリューションTME GSR用 1.4K 狙っていた数値がこれ、ブーストの立ち上がりもノーマルランサーエボリューション(5RS用)よりとても早く、パワーがモリモリっと感じられる。とても良い感じ!
ランサーエボリューション6RS用 1.7k ブーストの立ち上がりが物凄く早く、恐ろしく速い。でもエンジンがすぐ逝っちゃいそうだから、すぐに元に戻しました。
きっと、CT系ランサーエボリューション7・8・9のものを使うともっと面白い事になると思います。(笑)
用意するもの ・オリフィス(純正部品)
・ラジオペンチ
・ラチェットレンチ(10程度)
・ドライバー

@部品紹介

 オリフィスを交換するために必要なパーツは純正部品。ディーラーで購入できます。
 でも、
オリフィスはディーラーに在庫しているような部品ではないので、必ず取り寄せになります。試しに部販に直接注文してみたところ、はやり取り寄せになってしまいました。

 ちなみに
「オリフィス下さい」と注文してもディーラのサービス担当はもちろんのこと部販の担当者だれ一人としてわかって貰えませんでした。ランサーエボリューションの場合オリフィスは「ホースAコントロール」と言う部品です。

 必要なのは
プラスチックの3又パイプとアクチュエーターに繋がるホースだけなのですが、アッセンブリー(セット)での購入になります。価格は3000円でおつりがくる位。これでブーストが上がり速くなれば安いモンです。

 最終的にランサーエボリューション5RS用・6GSR用・TMEのRS用と3種類購入しましたが、ホースに巻いてあるテープの色が青・白・赤とそれぞれ違っていました。
A作業スペース確保  真中に見える白い四角いものと三方向に伸びているゴムホースが、今回交換するオリフィスです。

 一方はアクチュエーターへ、もう一方はアウトレットに繋がっています。アクチュエーターに繋がっているホースを流れる空気の圧力でアクチュエーターを動作させることが分かると思います。

 このように見えるところにあるのですが、手を入れて作業するほどのスペースは無いので、作業スペース確保のためにサクションパイプとエアクリを外します。

Bサクションパイプ外し ■ サクションパイプ取外し

 オリフィスの交換には、タービン側のサクションパイプを外すために、ホースバンドを緩めます。

 続いてエアクリ側のホースバンドを緩めれば、サクションパイプの取外し完了です。


 社外品だとストレート形状かつ、アルミ製なので簡単に脱着ができますが、サクションが純正だと苦労すること間違い無しです。


要チェック!
 サクションパイプを外したついでに、パイプの内側の点検したところ、ブローバイの戻りオイルで多少汚れていましたので、雑巾で綺麗に拭き取っておきました。
 感じとしては、うっすらオイルが内壁に付いていると言う程度です。内側のオイル汚れがひどかったり、オイルが雫状になっているようだと、棚落ちの可能性がありますので定期的に点検するのもいいと思いました。
Cホース外し
■ ホース類を取り外した状態です。

ホースを外す際は、ラジオペンチ等でクリップを摘み、ホースを固定できない所まで移動させてから、手で引っ張ります。

 原始的な方法ですが、この方法で外れてしまいました。タービンの近くにあるので、熱でホースが硬くなって外しづらいときは、ペンチでつまんで左右に少し力を加えると外し易くなります。

 
くれぐれも力を入れ過ぎないように丁寧にして下さい。失敗すると「参考」で紹介しているように、無残にもホースが、切れてしまいます。

 このとき、アクチュエーター側のパイプとアウトレット側のパイプはとても細いので余計な力を掛けないように細心の注意を持って作業が必要です。

 もう一方のホースは何所につくかというと、黒くて丸い円筒状のもの(何でしょう?)の下にあるプラスチックの部品に繋がっています。恐らく圧を検知してECUで制御するのではないかと思います。(あくまでも想像です。)

ここのパイプは細い上に、プラスッチク製なので作業には十分な注意が必要です。
参考 ■ エボ5RSのアクチュエータに繋がるオリフィスの中身です。

ホースの内側に金属製のパイプが挿入されているのが分かるでしょうか?一説には、この穴の径が歴代エボシリーズによって0.1ミリ単位で違うという噂があります。ご存知の方いらっしゃたらお教えください。

ひとつだけ分かったことは、プラスチック製の三叉ジョイントオリフィスの径が、品番によって違うことです。これは目で見てもはっきり分かりました。もしかしたら、こっちの方にも秘密があるのかな?

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