チューニングカーはライン検査一部免除!?

 ユーザー車検のメインイベント自動テスター検査
 若かりし頃の熱血親父が、プロの整備士に怒鳴られた現場は、このライン検査でした。
チューニングカーのユーザー車検
 ユーザー車検のメインイベント、車検場の自動テスター検査機の正式名称は「自動式総合検査機」といいます。検査機械の上に車を載せ、サイドスリップ、スピードメータ・ヘッドライト光軸・ブレーキ検査を自動的に行います。車検を受けるには、電光表示板の出される指示に従って自分でアクセルやブレーキの操作をします。

 慣れたプロの整備士の様子を見てみると、自動テスター検査は10分位で終わってしまいます。慣れない方々は、ひとつひとつの検査を落ち着いて、確実に操作てください。精神的余裕が無いと、操作指示が出される電光表示板の指示が早く変わるように感じられます。 電光掲示板の表示順序を知っていると、車検場のライン検査の時に慌てずに済みますので必ず確認しておきましょう!

それでは、ユーザー車検のメインイベント自動テスター検査の各項目についてご紹介しまします。

■ サイドスリップ検査
 「トーイン・トーアウトが規定値以上にズレていないか」を検査します。

 機械が自動的に測定してくれるので、することは電光掲示板の表示を見つめているだけです。

 サイドスリップ=アライメントではありません。車検場の検査では、前輪のトーイン・トーアウトが規定値の範囲にあるかを調べます。サイドスリップ調整は前輪だけでOKということになります。

 ちなみにBMWやメルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン、アウディー、サーブ等の外車は、車検場の自動テスター検査機では不合格になる数値が適正値だったります。「道路運送車両の保安基準詳解」という本によると、横滑り量の特例扱い車両として、例外的対応をすることになっているようです。

 熱血親父のランサーエボリューションの場合、アライメントは、下記のようなセッティングでしたが、車検場でのサイドスリップ検査は一発合格でした。
フロント:トーアウト 4ミリ  キャンバー:ネガ2.5度
リ ヤ :トーアウト 8ミリ  キャンバー:ネガ1度


■スピードメータ検査
 最低地上高15センチ以下(エアロパーツを含む)のフルタイム4WD車やトラクションコントロールが常時ONになっている車は、検査機によるスピードメータ検査をするのが難しいとされています。

 ランサーエボリューション・インプインプレッサ・スカイラインGTR等のフルタイム4WDで車高を下げている車は、スピードメータ検査が免除になる可能性が高いということです。

 熱血親父のランサーエボリューションは、最低地上高12センチでした。検査官はあれこれ検査した結果、スピードメータ検査は実施困難ということになりました。

「じゃあ、FFやFRの2WDはスピードメータ検査免除されないじゃないの?」
車高が低いこと、もしくは、FRPなどのエアロパーツが付いていること、超扁平率のタイヤを履いていることのどれかに当てはまれば免除の可能性があります。


チューニングカーのユーザー車検では、あまり参考にならないかもしれませんが、通常の検査方法を紹介しておきます。
 ■ 車検場で行う通常のメーター検査
 ポイントは2速発進をすることです。

 検査方法は、自分の車のメータと睨めっこして時速40キロを指した所でパッシングをします。2速発進する理由は、エンジンの回転数と関係します。時速40キロで街乗りをしている時、ギヤは2速か3速で走っていると思います。1速で発進すると車検場の自動テスター検査機の上でシフトアップすることになります。車が不安定になったり、検査機が誤判断する可能性があるそうです。

 また、パッシングの仕方は普段使う「ピッカ・ピッカ」というパッシングではなく、機械が読み取りやすいように、ちょっと長めのパッシングがポイントです。

 注意が必要なのは、マニュアル車の方です。
 車検場の自動テスター検査機のローラーが予想以上に重いのです。車検場でエンストしても気にせずもう一回チャレンジできるので、安心してください。


■ ヘッドライト光軸検査
 車検場で検査するのはハイビーム側だけです。

 4灯式の車の方はロービーム側を段ボール等で目隠しをして光が漏れないようにしておく必要があります。
電光掲示板の指示どおりハイビームを点灯させると、鏡のようなものが付いた機械が出てきてヘッドライト光軸の検査します。

 熱血親父のランサーエボリューションは、ヘッドライトの光軸検査は見事不合格で再検査決定!!
 理由は右側ライトの光軸を意識的にズラしていたのです。右側ライトが照らす範囲を自分の目線に合うように規定値より内側にしていました。(車検に1発合格すればラッキーと言う期待は脆くも崩れてしまいました。) 


■ フートブレーキ検査
 街乗り感覚のブーレキングでは確実に不合格です。
 前輪→後輪→サイドブレーキ(パーキングブレーキ)の順番で検査をします。掲示板の指示に従い、落ち着いて操作をすればまず、不合格になることはありません。

 ポイントは、「思いっきり良く操作」することです。 不合格になっても、その場でやり直しができますので、落ち着いて操作してください。 それでも合格しなかったら、車検場のブレーキ検査合格のコツがありますので、熱血親父にご相談くださいね。


 初めて熱血親父がユーザ車検をしたときは、車検場のブレーキ検査で大失敗をやらかしました。プロの整備士に怒鳴られた現場だったのです。

 車検場のブレーキ検査は何度やっても不合格、やり直しです。だって、マニュアル本には「ブレーキをかける」しか書いてなかったので普通のブレーキングをしていたのです。

 車はラリー仕様、もちろんブレーキは社外強化品を使っています。ノーマルに比べたら段違いに効くブレーキなのに、車検場のブレーキ検査が不合格なんてあり得ないです。
「ブレーキ検査が不合格のはずが無い!ブレーキが壊れたのか?」焦りに焦り、何回もやり直していました。

 そこに「オマエ、何やっているんだー!」と雷が落ちたのです。


■ 結果記録
 サイドスリップ・スピードメーター検査・ヘッドライト光軸、ブレーキの各検査が終わったら、車検の結果が合格・不合格関係なく、車から降りて自動車検査票に検査記録を記録します。記録方法は右側の青い機械に自動車検査票を入れるだけです。
チューニングカーのユーザー車検

 青い機械に用紙を矢印の方向に差し込むと、検査結果をガチャンとスタンプしてくれます。

サイドスリップ・スピードメーター検査・ヘッドライト光軸、ブレーキの各検査が終わると次は、排気ガス検査・下回りの検査と進みます。

投稿者 Tuningcar-OYJ : チューニングカーはライン検査一部免除!? | コメント (0) | トラックバック